佐渡でメバルを釣る

佐渡はメバルが濃い島です。 漁港を回ればどこかで釣れるし、釣り人がほとんどいません

フェリーで車ごと渡って、島をぐるっと回りながら漁港をランガンする。 一晩でこれができるのが佐渡の面白さです。

2016年と2017年、それに2021年に渡ってみて分かった、時期・ポイントの回り方・ 実際に釣れるサイズを書いていきます。

佐渡のメバル釣りの実際

数は出ます。サイズは20cm前後が中心、良型で24cm。

2017年5月6日は、一晩で7箇所を回りました。

箇所釣果
1箇所目19cm〜14cm 4匹
2箇所目20cm、19cm、12cm
3箇所目15cm 2匹
4箇所目24cm、22cm、18cm×4匹、10cm未満2匹
5箇所目18cm
6箇所目10cmクラス
7箇所目カサゴとアジ

箇所によって当たり外れがはっきりします。 4箇所目だけで24cm・22cm・18cm×4匹と、この日の釣果の大半が出ています。

24cmクラス。佐渡ではこのサイズが出ます

18cm程度の「高校生サイズ」と、中学生サイズ

外道 — カサゴ(ソイ)とアジが混じります。

2021年5月

2021年5月2日にも渡っています。

夕方から堤防に立ち、暗くなってから常夜灯まわりに移動。 21時43分にメバルが出ています。

2021年5月2日、21時43分のメバル

時間帯も釣り方も、2017年5月6日の展開とそのまま重なります。 5月上旬が数の出る時期という見方は、この日でも変わりませんでした。

釣り人がほとんどいません。 2017年4月に渡ったときも、 ほとんど人を見かけませんでした。これが佐渡の大きな魅力です。

佐渡のメバルは魚影も濃く比較的簡単に釣れる対象魚です。 足場の良い漁港を中心に回ることで釣果も得られるので 進めできる釣りですが、フェリーで渡らなければいけないので 釣りとしてのハードルは上がります。

時期

4月上旬は早い。5月に入ると数が出る。

2017年4月8〜9日に渡ったあと、こう書きました。

今回は、行くタイミングはやや早かったのではないかと思います。

ワームをボトムを意識したスローなスピードでの釣果がほとんどでしたので、 ガンガンに表層に出てくるという感じでもありませんでした。 もうすこし水温が上がって安定した時期になれば 昨年のようにいい感じに魚が釣れるのではないかと思います。

1ヶ月後の5月6日には、前回よりは数が出るようになっていました。

2016年6月の初回は、集中してメバルを狙っていたわけでもないのに、 昼間でも釣れました。夜は連続ヒットするぐらいメバルがいました。

時期状況
4月上旬やや早い。ボトムをスローに
5月上旬数が出るようになる。良型も混じる
6月上旬昼でも釣れる。夜は連続ヒット

水温が上がって安定してからが本番、という見方です。

ベストシーズンは、5月後半から6月上旬ではないかと思います。 基本的に夜釣りになるので時間の取りやすいゴールデンウィーぅは 基本が低いので釣りをするほうが体力を消耗します。 秋もいいかもしれませんが、秋に行くのであればアオリイカを狙ってもらいたいです。

釣り方

時期によってレンジが変わります。

  • 4月(水温低い) — ワームをボトム意識でスローに
  • 5月以降 — 表層に出てくる

2017年4月の釣行では「ガンガンに表層に出てくるという感じでもありません」でした。 逆に言えば、水温が上がれば表層の釣りになります。

夕マヅメから始まります。 2017年4月は 「夕マヅメの漁港でやっと1匹目のメバルがヒット」。 2017年5月6日は「沈む夕日を見届けてから、漁港巡り本格開始」。

常夜灯周りが基本で、そこから先が課題です。 2017年5月6日には、次のように考えていました。

現状は、常夜灯周りの身ですので、防波堤を中心とする場所や、 地磯周りのポイントも開拓してサイズ、数を伸ばしていけるといいかと思います。

日中はアジ

夜はメバル、明るいうちはアジという組み立てになります。 2017年5月6日に回った7箇所目では、メバルではなくカサゴとアジが釣れました。

フェリーは9時20分発で、両津に着くのは正午前後。 日が暮れるまでの数時間をどう使うかが、この釣行の組み立て上の課題です。 明るいうちに港を下見して回るのが基本ですが、 アジが釣れるなら竿を出しながら下見ができます

なお2016年6月の初回では昼間でもメバルが釣れているので、 日中がまったくの空き時間になるわけでもありません。

タックル

特別なものは要りません。 メバリングかアジングの一式があれば足ります。

ロッド・リール・ライン

使っているもの
ロッド6〜7フィートのメバル用、またはアジング用
リールロッドに合わせて2000〜2500番
ラインアーマードF Pro 0.6〜0.8号

ラインはトラブルなく扱える方なら0.4号まで落とせます。 細くするほど飛距離とアタリの取りやすさは上がりますが、そのぶん扱いは繊細になります。

ワーム

  • サイズ 2.5〜3インチ
  • ストレートタイプ
  • カラーは白系
  • ジグヘッドは 3g を中心に、距離とレンジに合わせて選ぶ

常夜灯周りの基本はこの組み合わせです。

ミノー

ハルシオンシステムの DENS 50US と RAVEN 50、クリア系カラーが圧倒的でした。 佐渡に限らず効きます。

使いどころは2つあります。

  • サーフのような広い場所を狙うとき
  • 漁港でウィードが密集していて、表層を意識しているメバルを狙うとき

このときは 5〜6cmのシンキングミノーを使います。カラーはやはりクリア系が中心です。

ポイントの回り方

ランガンが基本です。 島をぐるっと回りながら漁港を次々に見ていきます。 5月後半から6月上旬だと日中の太陽のある時間も長いので、逆に夜が短いです。 すなわち、釣りをする時間が短いということになります。 常夜灯のある漁港を車でランガンするのですが、一晩ですべて回る事ができません。 上手に回るポイントと時間を考慮したスケジュールを立てておきましょう。

2017年4月は、こう動きました。

  1. 9時20分発の新潟発両津行きフェリーで2時間半
  2. 上陸後、事前にチェックしておいた漁港を見て回る(明るいうち)
  3. 日が暮れ始めてから本格的に釣り開始
  4. 移動しながら何箇所も回る
  5. 朝4時半まで釣り続け、5時30分発のフェリーで本州へ

一晩で島を一周する強行軍です。

さすがに一人でほとんど休まず移動&釣りを繰り返したので、 帰りのフェーリーでで瞬殺で眠りに落ち、 気が付いたら新潟港に入港したタイミングでした。

北側はロックエリアです。 2017年5月6日に回ったときの雰囲気が、 次の写真です。

島の北側のロックエリア

沈む夕日を見届けてから、漁港巡りを本格開始

おすすめの漁港

狙いはメバル、明るいうちならアジです。 どの港でも狙い目は次の2つ。ここにルアーを通すようにしてみてください。

  • 常夜灯があり、漁港内の水面を明るく照らしている場所
  • ウィードが生い茂っているポイント

下に挙げる13港は、つなぐと両津を起点に島を一周する順路になります。

両津から東岸を北へ、北端を回って西岸を南へ、南端の小木半島を回り、 東岸を北上して両津に戻る——反時計回りの順です。

漁港場所
1和木両津湾の北岸
2浦川両津湾の北端
3黒姫内海府の南端
4北小浦内海府(旧内海府村の中心)
5鷲崎島の北端
6外海府(北部)
7姫津外海府(相川の北)
8鹿伏七浦海岸の北端
9小木(琴浦)小木半島
10羽茂(三瀬)南岸
11赤泊南岸
12豊岡東岸(南部)
13水津東岸(両津の南)

港が途切れる区間が2つあります。 座標を並べると、関から姫津までの外海府が直線で23km鹿伏から小木までが24km。ここだけ港の間隔が桁違いです。 残りの区間は数kmおきに港があるので、 この2区間をどこで走り抜けるかが、一晩の組み立てを決めます。 記事の冒頭に書いたとおり一晩ですべては回れません。 北東側だけ、西側だけ、と割り切ったほうが結果は出ます。

地図はすべて航空写真にしてあります。堤防の伸び方とテトラの位置が 地図表示より分かりやすく、行く前の下調べに使えるはずです。

両津湾——和木

両津港から北へ10kmほど。次の浦川の手前にあたります。

和木漁港Googleマップで開く

内海府——浦川・黒姫・北小浦

両津港から県道45号(佐渡一周線)を北上すると、 浦川 → 黒姫 → 北小浦 → 鷲崎の順に港が現れます。 浦川は両津湾の北の端、そこから先の黒姫より北が内海府(うちかいふ)海岸です。

浦川から北小浦までは直線で8kmほど、港の間隔は3〜5km。 車で移動しながら一晩で回れる距離なので、 鷲崎まで含めてこの4港をひと晩の軸にする組み方ができます。

浦川漁港Googleマップで開く
黒姫漁港Googleマップで開く
北小浦漁港Googleマップで開く

島の北端——鷲崎

新潟県佐渡市鷲崎1078-7。13港のうち、実際に竿を出しているのはここだけです。

鷲崎漁港Googleマップで開く

外海府——関・姫津

外海府海岸は、相川の尖閣湾から北端の弾崎まで約50kmあります。 その北寄りが関、南寄りが姫津です。

関漁港Googleマップで開く
姫津漁港Googleマップで開く

七浦海岸——鹿伏

鹿伏漁港 — 相川のすぐ南。ここから二見までの約10kmが七浦海岸です。

鹿伏漁港Googleマップで開く

南岸——小木・羽茂・赤泊

島の南側です。この3港は8kmおきに並んでいて、まとめて回れます。

小木漁港(琴浦地区)Googleマップで開く
羽茂漁港(三瀬地区)Googleマップで開く
赤泊港(佐渡漁協 赤泊支所)Googleマップで開く

小木は、直江津からのフェリーが着く港のすぐそばです。 新潟=両津ではなく直江津=小木で渡るなら、島の南側から回り始めることになります。 (寺泊=赤泊の航路は2019年に廃止されているので、赤泊へは船で入れません。)

東岸——豊岡・水津

赤泊から東岸を北上して両津へ戻る区間です。

豊岡漁港Googleマップで開く
水津漁港Googleマップで開く

水津から両津までは直線で11kmほど。ここまで来れば帰りのフェリーに間に合います。

フェリーと車

車ごと渡れます。 これが佐渡でランガンできる理由です。

2016年6月18日は、5時30分に車両積み込み開始、6時出港、8時30分到着でした。

早朝の車両積み込みと、航行中のフェリーから

結構カーフェリーは時間がかかります。

2017年4月は9時20分発の新潟発両津行きで2時間半。 帰りは5時30分発を利用しています。

時刻表(新潟〜両津)

カーフェリーは1日5便、所要2時間30分。 2026年9月時点の時刻です。

新潟 発両津 着両津 発新潟 着
06:0008:3005:3008:00
09:2511:5509:1511:45
12:3515:0512:4515:15
16:0518:3516:0518:35
19:3022:0019:3022:00

ジェットフォイルは所要1時間7分で、1日6便前後あります。 ただし車は載せられません。島内をランガンするなら選択肢から外れます。

釣行に効く便はこの2つです。

  • 新潟 09:25 → 両津 11:55 — 明るいうちに漁港を下見して、日没から釣り始められる
  • 両津 05:30 → 新潟 08:00 — 朝まで釣って始発で帰る

実際、2017年4月は9時20分発(当時のダイヤ)で渡り、 朝4時半まで釣って5時30分発で戻っています。この組み合わせが基本形です。

ダイヤは月ごとに変わり、ジェットフォイルには運航日限定の便もあります。 出発前に公式の時刻表で確認してください。

運賃(新潟〜両津・カーフェリー)

2026年7月1日〜9月30日の片道運賃です。

旅客

等級大人小児
2等3,570円1,790円
1等8,610円4,310円
スイート18,930円9,470円

自動車航送(運転者1名の2等運賃を含む)

車の長さ片道
3m未満13,810円
3〜4m17,070円
4〜5m20,290円
5〜6m24,090円

普通車(4〜5m)で片道20,290円、往復で約4万円です。 ここが佐渡へ渡るときの最大のハードルになります。

運賃は時期で変わります。最新は公式の運賃表で確認してください。

サクラマスの代わりに

2017年4月の釣行は、もともとサクラマス狙いの予定でした。

サクラマス釣りの予定でしたが、雨による雪代の増水のため 釣行をキャンセルして、フェリーに車を乗せて行ってきました。

新潟の本流が増水で駄目なときは、佐渡のメバルに切り替える。 遠征を無駄にしない手として、これは使えます。

漁港でのマナー

海の釣りなので遊漁券は要りません。そのぶん、漁港のルールは自分で守ることになります。

夜通しのランガンという釣り方なので、特にこの3点です。

  • 立入禁止の表示に従う。 漁協の管理区域や作業エリアは、時間帯を問わず入らない
  • 駐車は作業の邪魔にならない場所へ。 早朝に漁が始まる港では、停めた車がそのまま迷惑になります
  • 夜間の音と明かりを抑える。 民家が近い港が多く、ドアの開け閉めや話し声は思ったより響きます

ゴミは当然として、ワームの切れ端とラインの切れ端は残しやすいので気をつけています。

釣り人がほとんどいない場所だからこそ、ここが崩れると釣り禁止に直結します。 実際、全国的に釣り禁止になる漁港は増えています。